戻ボタン⇒トップページ
・C.P.I.の会員になる(海外に友だちをもとう)
常陽新聞1997年4月25日
自立を援護、自分の生活に張り
記事画像
----- 以下掲載記事全文
≪自立を援護、生活に張り≫
−C.P.I.茨城地域会世話役代表・人見守さん−
「スリランカの家族は協力的で、他人にとても優しい。
貧困でも心が豊かなんです。
里親になり子供の成長を見守ることで、生活に張りが出ました。
親戚が1つ増えたような喜び、
そして精神的なぜいたくさを味わえるのは幸せです」
これまでに2回、里子を訪問、
心優しい家族の歓対を受けて感激した。
79年にC.P.I.教育文化交流推進委員会(小西菊文代表)が設立され、
学ぶ意欲を持ちながらも、経済的に困窮した家庭環境にある
子どもたちの援護活動を始めた。
対象は、日本の中学、高校生にあたる年代で、
将来、地域社会のリーダーになれる素質がある子供たち。
現在、スリランカに約2300人、インドネシアに約700人の里子がいる。
全国会員数2059人中、茨城地域会は55人。
3ヶ月に1度、つくば市春日公民館で交流会をもち、
筑波大学の留学生の協力で手紙の翻訳などを行い、
また、里子の様子を伝えたり、
会の活動状況を知らせたりするニュースも発行している。
2月、県国際交流協会に加盟。
5月11日、つくば市中央公園で開かれるつくばフェスティバル
「国際交流フェア」のテント村に初参加が決まった。
資料や里子からの手紙、里子訪問時の写真の展示など活動を紹介する。
また、交流会を兼ねた手紙の翻訳も予定している。
人見さんは西茨城郡友部町生まれで、元中学英語教員。
退職後、新聞でC.P.I.を知り、90年の茨城地域会結成時に入会、
リランカのスワルナさん(19)の里親となり、7年間援護してきた。
91年の里子訪問ツアーに妻と参加。
スワルナさんと家族に会った。
土と木でできた簡単な住居に、電灯の無い、ほやの欠けた
ランプ生活に驚かされた。
95年に再訪した時には、ランプが裸電灯に変わっていた。
「家族総出でブロックを積み上げ、家を作っていたんです。
家族のきずなと人に対する思いやりを強く感じました」
昨年9月、スワルナさんは卒業検定試験のA(上級)レベルテストを受けた。
人見さんは、父親の心境で結果を待っている。
合格後、成績に応じて大学などが決定し、
自力で歩み始めることになるという。
「意欲のある、いい娘なんですよ。援護は終りになりますが、
文通などを通して今後もつきあっていきたいですね」
C.P.I.教育里親運動は、相互の理解と尊重、そして広い心を養うこと、
地球市民としての共存が目的だ。
会費と援護筋は1年間で36000円。会員募集中。
水戸市備前町の少友幼稚園園長。66歳。妻と2人暮らし。